近所への防音対策を考えるときのガラスの選び方

理想的な住まいを作る上で、気をつけておきたいポイントの一つが「音」への配慮ができるという点です。音への配慮とは、一つは自分自身が外部の音に悩まされないような配慮であること、そしてもう一つは自分自身の騒音を抑えて近所迷惑にならないようにすることの二つであると言えるでしょう。そして最近はこの二つの音への配慮のうち、自分が出す音をなくして近所迷惑にならないようにする、つまり近所への防音対策を考えられる方が多くなっています。そして、この防音対策の中核を担ってくれるのが、窓ガラスなのです。では、その防音対策を考えるとき、そのガラスはどのようにして選べばいいのでしょうか。

ガラスの選び方の重要なポイントとして挙げられるのが、ガラスの素材そのものが防音効果が高いものかどうか、そしてガラスが窓に取り付けられている状態の構造に防音効果があるかどうか、この二点を意識することが大切です。まず防音効果の高い素材のガラスとなると、普通のガラスではなくガラスの中にフィルムなどが挟まれてしっかりとした構造のガラスが多くなります。このようなタイプのガラスはどちらかというと、防音効果よりも強度を向上するために加工されているものですから、防音効果を得られるとともに頑丈な窓ガラスにもなってくれるでしょう。

そして防音効果の高い構造の窓ガラスとなると、なんといってもガラスが二重に取り付けられている複層ガラスを選ぶべきという一言に尽きます。複層ガラスは普通の窓に比べて幅が広くなっているというデメリットはあるものの、その分音を窓自体が吸収してくれますので、家の中から出る音を外部に出さないようにしてくれます。

これらのポイントを踏まえると、特殊な加工をされたガラスであり、なおかつ二重構造の複層ガラスにする、もしくは業者さんに依頼してオーダーメイドしてもらうことが、近所への防音対策となる窓ガラスの選び方となるでしょう。